成形が難しい素材の加工を容易にしてくれる離型剤の選び方

添付作業

フッ素コートの効果を活用した離型剤はワックス系より持続性がある

塗布

シリコンやゴム製品の成形作業は、同じ規格の製品を大量に、幾度も繰り返して行います。そのため、型どりに使う金型に一度離型剤を塗布したら、その後あまり頻繁に再塗布しなくても、出来るだけ長く、回数も多く、その金型を使い続けられる方が、作業効率がいいです。ワックス系離型剤と比べると、フッ素コートの特性を生かしたフッ素系離型剤の方が持続性の面で優れているため、連続離型の要請にも十分応えることが可能です。
フッ素コート剤が主成分の離型剤に持続性があるのは、フッ素樹脂塗膜の非粘着性という性質による部分が大きいです。本来、金型に離型剤を塗布するのは、それによって成形物を金型と分離しやすくするためです。ワックス系離型剤も、その点では十分に役割を果たすことが出来ます。しかし、フッ素系離型剤は、離型剤のコーティング被膜自体が成形物に付着しないという特性があります。この点がワックス系との大きな違いです。
成形物に離型剤が移ってしまうことで、金型表面の離型剤の膜が薄くなると、離型性能が徐々に落ちてきますが、フッ素系離型剤の場合は、作業を継続してもコーティング被膜がほとんど薄くなりません。これにより、フッ素系離型剤は、より長時間の、より多くの連続離型に耐えることが出来るのです。